玄関でスリッパに履き替え真直ぐに伸びた長い廊下を進むと浴室が見えてきます。廊下の左手には休憩室が並び、この日は法事が行われていました。
引き戸を開け脱衣所（写真左）へ。洗面台は簡素なものがちょこんとあり、ドライヤーなんてありません。さっさと服を脱ぎ浴室へ進みます。
女風呂とを仕切る壁に対して半円形の浴槽が目に飛び込んできます。半径２ｍぐらいでしょうか。大理石（？）とタイル張りの浴槽は中に段が設けてあります。６～７人入るといっぱいになってしまいそうです。
浴室そのものは８角形をしています。それを男湯と女湯とに分けていますから、男湯だけを見れば天井が５角形ということになります。
給湯口は浴槽の手前に設けられていて、天井付近から伸びたエンジ色のパイプから熱い湯が、紺色のパイプから温い湯が出るような仕掛けみたいです。でも、この日は両方とも止まっていました。従って掛け流しかどうか判かりませんでしたが、浴槽内に吸湯口が見当たらないことから掛け流しと思われます。
湯は塩味、きつい味ではありません。塩泉苦手の私にも受け入れられる程度です。洗い場は、塩泉が供給される場所が２箇所、水道の沸かし湯が供給される場所が４箇所（だったと思います。）用意されています。
塩泉が供給される洗い場は、浴槽へ供給されるパイプからそのまま引き込まれています。つまり、源泉（鉱泉なので沸かしてある。）を洗い場でも楽しめるようになっています。いいですね！
浴室の窓からは橘湾の向こうに小浜温泉を見ることができます。とても良いロケーションです。唐比温泉センター、センターというわりには湯にこだわりをもった温泉との印象を持ちました。
□
唐比温泉センター ※2016/9/30閉鎖の情報あり
北高来郡森山町大字唐比西名121
0957（36）1046
弱食塩性・緩和低張性鉱泉
無色無臭塩味
シャンプー類あり、化粧室にドライヤーあり
500円
9：30～18：00
2004/9/5
■再訪2012/4/22
日曜日の昼下がり、浴場には5~6人の客。途切れることはありませんでした。浴場内の風情は過去のまま。施設の外見はやや古くなったという印象。ガラス越しの橘湾には遠く小浜の町並みを望むことが出来ます。海を眺めながらの湯はいいもんです。
