島原観光ホテル小涌園



国道57号島原街道が国道251号と分かれる雲仙東登山口交差点から少し島原港よりの、海側の国道沿いに建つホテルです。日帰り入浴は午後2時から。フロントで料金を支払うと領収書が渡されます。浴場は島原湾に面した1階に設けられています。





浴場入口、暖簾の前には自販機などが並びます。脱衣所は2つに別れ、余裕の広さです。有料コインロッカーも備えられています。洗面台にはヘアーコロン、ローションなども完備されています。浴場に入ると中央に内湯、浴槽は六角形で、湯口は浴槽中央にあるオブジェのような塊の中にあるようです。湯は黄土色に濁り、カルキ臭を感じます。掲示等によれば、内湯は元池第2源泉を引いた加温掛け流しのようでです。洗い場は混合栓、ヘアーシャンプー、ボディーシャンプー、石鹸が備えられています。



戸外には露天風呂が見えます。岩で組まれた大露天風呂には一部を覆う屋根が設けられています。こちらは温泉ではなく沸かし湯とのことです。露天風呂の隣に石で組まれた小さい露天風呂があります。こちらは炭酸泉のようです。湯温は低く20℃台かと思われます。酸味と酸臭が明快に鼻腔をくすぐります。湯は浴槽の底から供給されています。泡付は僅かです。







露天エリアの海よりに円形、ひとり用の浴槽があります。こちらが本命、炭酸泉です。20℃台と思われる湯温です。身体を沈めます。時をおかずして肌は見る見る泡に包まれます。口にすれば明快な酸味。浴槽内は褐色、浴槽の原色さえ想像できません。湯口は底、絶えず源泉が供給されています。視線の先には海、さえぎるものはありません。これぞまさに露天風呂です。極上です。30分ほど独り占めさせていただきました。



島原まで2時間弱。いつでも行けると思い入らずじまいでした。ところが本年6月29日の宿泊、30日の朝食をもって営業を終了するとのこと、急ぎ訪れました。極上の湯を堪能できたこと、幸せでした。


島原観光ホテル小涌園 ※2011年6月30日で閉鎖
島原市新湊1-38-1
0957(62)5211 HP
内湯:ナトリウム。マグネシウム-炭酸水素塩泉[元池第2源泉]
41.3℃
炭酸泉露天:含二酸化炭素(マグネシウム・カルシウム・ナトリウム)炭酸水素塩泉[自家源泉]
28℃
シャンプー類あり、ドライヤーあり
840円
14:00~21:00
2011/6/18