長崎温泉 喜道庵

国道207号は国道34号から分かれ、大村湾沿いにカーブと高低を繰り返し、やがて大型車通行不可ほど狭い道幅となります。そして再び片側1車線に広がった辺りに目的の施設がありました。



施設の手前には3階建ての白っぽい建物が建ち、1階には食事処があるようです。浴舎の扉を開けると靴箱が右手にあり、正面の受付に靴箱の鍵と料金を支払います。すると脱衣所にあるロッカーの鍵が渡されます。営業終了までこのロッカーを使用、何度も入浴できることになっているようです。
受付のある空間左手海側は休憩コーナーで、ぼんやり寛ぐことができます。建物はログハウスのように丸太材を使って建てられて、室内にいると木に守られている感覚を覚えます。
脱衣所には片方一面にガラスが貼られた洗面台、向かいはロッカーが配されています。2階にも脱衣所があるようです。浴場への入口側には、冷水サービス、浴衣、ナイロンタオルが用意されています。




浴室に入ると左に主浴槽、右手に洗い場がずらりと並びます。浴槽の中央には島をイメージしたように石が置かれています。湯口から満たされる湯は適温、極めて小さく白い粒が浮遊しています。身を沈めるとヌルツル感が肌を覆い尽くし、湯を口に含むと弱塩味を帯びた鉱物味が口内を満たします。浴槽の溝に刻まれた溝からは溢れた湯がもったいないほど多量に流れ去っています。





隣接した露天は海に面し、浴槽は岩で組まれています。内湯より温めです。浴槽の半分ほどに屋根が設けられ、強い日差しも避けることができます。浴槽に身を沈めても眺めは爽快で、湾を行く船や鳥、遠景の緑を見ることができます。露天の片隅には打たせ湯が落ちています。源泉がそのまま落ちているようで、こちらは熱めです。





掲示によれば、夏場は配管を延長し源泉を適温に冷ましているようです。洗い場にも温泉が引き込まれていることから、湯量は豊富なのかもしれません。
料金はぶらりと利用できるような価格ではないためか、土曜日だというのに客足はまばら。独りっきりになる時間がありました。



館内の休憩コーナーには食事メニューが用意されています。飲み物などはこちらで可能ですが、食事は一旦浴舎を出て隣り合う食事処「一心亭」でとることになるようです。


長崎温泉 喜道庵
西彼杵郡長与町岡郷2762-1
095(887)4126 HP tw
ナトリウム-炭酸水素塩泉
45℃
シャンプー類あり ドライヤーあり 貸しタオル&バスタオル 浴衣
内湯 露天
1550円
10:00~22:00
2013/9/28