小浜温泉 旅館田中荘

小浜町はいつの間にか雲仙市とう言う名前に変わっていました。最近流行の自治体の合併の波に晒されたのでしょう。でも、数多くの湯煙が立ち上る小浜の町並みは、小別府(鉄輪)という印象で、何も変わらない佇まいで迎えてくれます。



旅館田中荘は、町営浜の湯に湯を供給しているとのこと、期待しつつ入口をくぐります。玄関は、旅館というより大衆浴場の雰囲気です。旅館業より、日帰り入浴で繁盛しているようでもあります。玄関ホールの右手に受付があります。こちらで入浴料を支払います。休憩も可能です(個室休憩大人1000円)。浴場へ向かいます。
先客2名、しかしながら後客も数人あり、一度は写真を諦めます。タイル貼りの浴槽はひょうたんを半分したような形、調整可能な湯口からは熱湯が供給されています。溢れた湯はやがて流れ去っていきます。掛け流しです。




湯口の湯は飲泉可能です。備え付けの木製の柄杓で冷やしながら恐る恐る口に含んでみます。塩泉ながらも、塩味は控えめで、まろやかなツユのような味わいです。飲みやすいですね。色や臭いはなく素朴な印象です。
浴場には、小さな扇形の浴槽があります。2分割されていて、水風呂と温い湯とに分かれています。夏場に活躍する浴槽のようです。



湯上り、火照った体を冷ますため、脱衣所で休んでいると、誰もいない浴場となりました。湯気に邪魔をされましたが、寝湯もできる面白い形の浴槽を写すことができました。


小浜温泉 旅館田中荘
(源泉名 武エ門の湯)
雲仙市小浜町北本町14番地
ナトリウム塩化物泉(等張性-弱アルカリ性-高温泉)
石鹸、シャンプーあり ドライヤーなし 飲泉可 コインロッカー(100円)
無色、無臭、薄い塩味
内湯
500円(子供200円) 
2006/3/5