雲仙小地獄温泉 国民宿舎青雲荘

雲仙温泉街から1kmほど、辛うじて離合可能な道を南へ進むと、雲仙中心部の賑わいとは無縁の小地獄温泉に至ります。その外れ、緑の山々を背景に建つ5階建ての建物がこちらの施設です。



フロントで料金を支払い、その先にある浴場エリアへ向かいます。靴を脱ぎます。裸足で移動することになります。左手に内湯の入口、宿のホームページによれば「福寿草」という名の浴場です。湾曲した脱衣所には簡易な鍵付き木製ロッカーが並びます。



扉を開けると浴場、カーブを描く壁沿いに洗い場がずらりと並びます。浴槽の手前には打たせ湯、窓際には寝湯が設けられています。湯は灰色を帯びた白色に濁り、浴槽の踏み込みさえ見えません。おそるおそる足を踏み入れることになります。湯口の湯を口に含むと、明快な苦味を帯びた酸味が刺激します。硫化水素臭も鼻腔に届きます。




一旦服を着ます。露天風呂へ向かいます。増設された露天へ向かうと、しゃれたラウンジが招きます。湯上りに静かな時間を過ごすことができそうです。



ゆったりとした空間の脱衣所には、落ち着いた色合いの鍵付き脱衣棚が並びます。露天へつながる扉のガラス越しに、岩で組まれた露天風呂が見えます。




塀が設けられているものの植栽が施され、塀を超えて見える緑の連なりは十分な景色を提供してくれます。灰色を帯びた白色の湯は、控えめな硫化水素臭を漂わせ心地よく肌を潤します。透明度は一切なく、足場を確認しながら入浴します。




夏の日の湯は汗との戦い、けれどこちらの露天では渡る風が肌を冷まします。


雲仙小地獄温泉 国民宿舎青雲荘
雲仙市小浜町雲仙500-1
0957(73)3273 HP
単純硫黄温泉(小地獄温泉)
63.5℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天
630円
貸切湯 1050円/50分(別途入浴料必要)
10:30~18:00
2013/8/31