


脱衣所には木製の蓋つき脱衣棚が並ぶ。簡易鍵式だ。反対側にはプラ籠の脱衣棚も用意されている。昭和の風情が残る。引き戸を開けると浴室だ。

湯気が満ちている。左手壁に洗い場、中央に小判型の浴槽が配置されている。パイプ状の湯口からは透明の湯が惜しげもなく注がれている。浴槽を満たす湯は強い潮濁りを帯び、浴槽の底は見えない。浴槽は深い。腰の辺りまで沈む。浴室の掲示によれば加水され、適温調整されているようだ。湯口から湯をすくい口に含む。酸味を覚えるが刺激は弱い。PH2.3ながら湯上りの肌はしっとり感に包まれる。


洗い場には温度調節式の混合栓とシャワーが備わる。シャンプー類は準備が必要だ。


「だんきゅう」とは方言でらっきょうのことらしい。昔、らっきょう漬けの桶を浴槽の代わりに用いていたことから地元では「だんきゅう風呂」と呼ばれているようだ。
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雲仙温泉 湯の里温泉共同浴場
雲仙市小浜町雲仙303-1
0957(73)2576 雲仙温泉観光協会HP
酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)・含硫黄-アルミニュウム-硫酸塩泉
44℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
200円
9:00~22:00
休:火曜日
2019/2/11