雲仙よか湯(家族湯)

雲仙温泉街の南部、賑わいが落ち着く場所に建ち、日帰り温泉と素泊まりを提供する施設だ。無料の駐車場が確保され、昼間の立ち寄り湯なら無理なく駐車することができるだろう。


扉を開けると、スリッパへの履き替えを促す掲示が待つ。館内はスリッパで移動する。フロントで家族湯入浴をお願いすると、浴室まで案内してくれる。脱衣所は2畳間ほど。脱衣篭、椅子、サーキュレーター、ドライヤーが用意される。エアコンはない。高地の雲仙とはいえ夏場はつらい。


扉を開けると浴室だ。こちらも2畳間ほどの空間だ。浴槽が半分を占め洗い場が半分を占める。
浴槽の淵に湯口があり、少量の湯が常に注がれている。湯は僅かに濁り、酸性臭が鼻腔をそっと刺激する。ヒリヒリするほどの酸性由来の刺激はない。湯を洗面器にとり石鹸で泡を立てようとしても泡立ちはない。酸性泉の特徴だ。洗い場の蛇口からは白湯と水が出る。シャンプー類を利用する際は洗い場の湯を利用することになる。



浴槽を溢れる湯は、浴槽の隅に設けられたパイプから排出されているようだ。洗い場へ溢れてくることはない。
浴槽に身を沈め窓を見やると、うっそうとした緑が風景を作る。網戸からは夏の風がときどきやってくる。汗は引かない。

雲仙よか湯
雲仙市小浜町雲仙380
0957(73)2003 HP
単純硫黄泉
41.7℃
石鹸、シャンプー類、ドライヤーあり
家族湯(内湯)
1300円+550円×人数 60分
大浴場(内湯、露天)
500円
2024/8/27

エコスパ佐世保ひやく年の湯(貸切湯)

エコスパ佐世保は東部クリーンセンターの敷地内に建つ公共施設で、プール、トレーニングジム、温泉が用意されている。


車寄せ奥の入口を入ると左手に自販機がある。ここで入場チケットを購入する。併せて貸切り家族湯のチケットも購入。貸切湯は予約が必要。この日は営業開始前に電話で予約した。

靴は受付前で脱ぎ靴ロッカーにしまう。館内は裸足(靴下)で移動、段差がない。貸切湯は1室のみのようで、受付の奥にある。予定より早く着いたものの、まもなく案内された。


脱衣所は車椅子の利用も想定した広さが確保され、トイレも完備される。浴室への扉も開放面積を広く確保する。8畳間ほどの空間が浴室に与えられ、窓の外に植栽はないものの開放的な空間と塀の外から緑と青空が迎える。


湯口からは絶えず湯が注がれる。透明の湯はかすかに鉱物臭を帯びる。身を沈めるとローションで包まれたようなスベスベ感に包まれる。微細な泡が肌をびっしり埋め尽くす。極上の湯だ。浴槽は浅めで水圧のストレスを感じない。浴槽を溢れる湯は淵に刻まれた溝から洗い場へ流れ去る。源泉かけ流しの言葉に偽りはないようだ。

 

極上の時間が流れる。日常とは無縁の自由がある。

エコスパ佐世保ひやく年の湯(貸切家族湯)
佐世保市大塔町1036-1
0956(20)1012 HP
ナトリウム-炭酸水素塩泉
46.3℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
貸切家族湯 1室 
利用者人数分の入場料+貸切湯利用料(660円×N人+1050円)/60分
大浴場あり 660円
10:00~21:00 
不定期の休館日あり(施設のサイトで要確認)
2024/5/14

雲仙温泉 湯の里温泉共同浴場

雲仙温泉街の北外れ、おしどりの池から近い場所に共同浴場がある。県道128号から細い道を50mほど入った場所だ。4台ほどの駐車場が確保されている。浴舎の妻壁には「だんきゅう風呂」の掲示。レトロ感を演出した表情の入口を入るとチケットの自販機と受付、左手が男湯だ。




脱衣所には木製の蓋つき脱衣棚が並ぶ。簡易鍵式だ。反対側にはプラ籠の脱衣棚も用意されている。昭和の風情が残る。引き戸を開けると浴室だ。



湯気が満ちている。左手壁に洗い場、中央に小判型の浴槽が配置されている。パイプ状の湯口からは透明の湯が惜しげもなく注がれている。浴槽を満たす湯は強い潮濁りを帯び、浴槽の底は見えない。浴槽は深い。腰の辺りまで沈む。浴室の掲示によれば加水され、適温調整されているようだ。湯口から湯をすくい口に含む。酸味を覚えるが刺激は弱い。PH2.3ながら湯上りの肌はしっとり感に包まれる。



洗い場には温度調節式の混合栓とシャワーが備わる。シャンプー類は準備が必要だ。



「だんきゅう」とは方言でらっきょうのことらしい。昔、らっきょう漬けの桶を浴槽の代わりに用いていたことから地元では「だんきゅう風呂」と呼ばれているようだ。


雲仙温泉 湯の里温泉共同浴場
雲仙市小浜町雲仙303-1
0957(73)2576 雲仙温泉観光協会HP
酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)・含硫黄-アルミニュウム-硫酸塩泉
44℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
200円
9:00~22:00
休:火曜日
2019/2/11

雲仙温泉 新湯共同浴場

気品あるホテルや大型ホテルが佇む雲仙温泉にも共同浴場がある。雲仙地獄の南の端、有料駐車場(500円)に面した場所にあるのが新湯共同浴場、新湯温泉館だ。100円で入れる。



引き戸を開けるとチケットの自動販売機が迎える。自販機の右手にある扉が男湯、左手の扉が女湯の入口だ。扉を開けると番台に女性がいた。チケットは女性に渡してもよいが、チケット入れが用意されている。
脱衣所には簡易鍵付きの木製脱衣棚が並ぶ。扉の中央に白い文字で小さく番号が書かれている。懐かしい風情を感じる。もちろん無料だ。



扉をを開けると浴場だ。湯気が満ちてる。中央に長方形の浴槽が鎮座し、左右の壁に洗い場が配置されている。湯は高温、中温と書かれたパイプから注がれている。湯口そばには「温泉から直接」と書かれた文字があった。



浴槽を満たす湯はやや青色を帯びて白濁しているが、浴槽内に設けられた段が見えるほどの透明度はある。湯口の側に架けられたコップで湯を飲んでみる。酸味を強く感じる。苦味も伴う。分析表によればPH2.8だが湯上りの肌はしっとり。カサカサ感とは無縁だった。

洗い場には二つの蛇口がある。向かって左の蛇口をひねると湯が出る。口に含むと酸味がいきなり来る。洗い場の湯も温泉だ。湯量豊富の証だろう。


雲仙温泉 新湯共同浴場(雲仙新湯温泉館)
雲仙市小浜町雲仙
0957(73)3233 雲仙観光協会HP
含硫黄-単純酸性温泉
48.9℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
100円
9:00~23:00
休:水曜日
浴室内撮影禁止
2019/2/11

島原温泉 旅館海望荘

海を眺める高台に柿色の屋根を葺いた宿がある。熊本市とをつなぐフェリー乗り場を見下ろす場所だ。
平日の昼まえ、立ち寄り湯をお願いした。浴場を確認したのち快諾。フロントから右手へ進むと暖簾が下がる。




暖簾をくぐると貸しタオルが用意されている。脱衣所には脱衣籠が並ぶ。不足のないアメニティに加え冷水がサービスされる。
スムースな扉を開けると浴室が現れる。弧を描く正面の窓は開けられ陽光が眩しく差し込む。浴場の中央に浴槽が配置され、左右の壁の所々に洗い場が配置されている。




浴槽の淵に湯口が設けられ、絶えず源泉が注がれている。熱いが我慢してすってみる。口に含むと苦みを感じる。臭いは感じ取れない。湯口の湯も浴槽に満たされる湯も透き通る。一切の濁りを排除した透明感だ。肌は刺激されない。優しい印象だ。
湯口に活着した塊に驚く。緑色、茶褐色、白色の塊が視線を惹きつける。長い年月が作り上げた結晶なのかもしれない。




浴槽を溢れた湯は窓側の淵に刻まれた溝から洗い場の床に流れ去って行く。あたりは茶褐色に染まっている。鉄の成分が強いのかもしれない。
浴場は補修が重ねられているようだ。昭和の面影を残す細長いタイルが生きていた。




浴場は解放感抜群だ。快晴の空と有明海を眺めながら過ごす一人っきりの湯浴みはなんとも贅沢だ。配湯ながら島原では貴重なかけ流しを独り占めさせていただいた。


島原温泉 旅館海望荘
島原市下川尻町45
0957(62)2225 HP
マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉
(市有泉源からの引き湯 元池源泉30%、観音島源泉70%の混合泉)
61.8℃(加温前30.1℃)
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
600円
利用時間は要確認
2017/10/31

稲佐山温泉 ふくの湯(家族風呂)

稲佐山の北山麓にスーパー銭湯がある。高台に位置するため眺めは良い。平和公園方向を見晴るかすことができる。港や大浦天主堂方向は稲佐山の陰になる。
数えることもできないほどの駐車スペースが用意されている。駅などを結ぶシャトルバスも運行されているようだ。



エントランス右手に靴箱が並ぶ。靴箱は必ず利用しなければならない。靴箱の鍵が受付で必要となるからだ。
ホールに入り左手受付で家族湯を依頼する。靴箱の鍵を渡す。予約が賢明らしいが予約なしでも空いていれば入浴できるようだ。貸切湯は受付と反対側に下がる暖簾の先にある。




渡された部屋の鍵には「かぴたん」の文字、6室並ぶ家族湯の中ほどにある。脱衣所にはソファー、テレビ、洗面台、トイレ、エアコンが揃う。アメニティは充実し、十分な空間が提供されていると感じた。



浴室と脱衣所を透明のガラス戸と透明のガラス窓が仕切る。浴室の右手に岩風呂、左手に洗い場が配置されている。浴室の窓の外には坪庭が設けられ、植栽された木々の間から長崎の街並みが見える。
浴槽には湯が満たされていた。湯口からは湯が注がれていない。数分後、湯が注がれるが5分ほどで止まる。その後10分ほどの間を置いて湯口から湯が注がれるが繰り返される。




満たされる湯を凝視すると極薄く茶色を帯びていることに気付く。手にすくうと塩素臭を感じる。肌にはサラリとした感覚が残る。至って素直な印象だ。
浴槽の傍らには分析表が開示されている。温泉に拘る方には掲示されていて当然の分析表、湯浴みしながら湯の性質を確かめられる心遣いは嬉しい。



脱衣所には貸しタオルが2組準備されている。バスタオルも準備されている。ゆとりある空間と充実したアメニティ、庭ごしに臨む長崎の風景、湯の利用状況云々を上回るコストパフォーマンスを感じた。


稲佐山温泉 ふくの湯(家族風呂)
長崎市岩見町451-23
095(833)1126 HP
アルカリ性単純温泉
40.4℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
2500円/60分(平日の9:45~15:00は90分)
9:45~0:40(金土祝前は9:30~2:00)
大浴場:800円
2017/9/30

小浜温泉 大和屋

国道251号沿いにひっそりとした佇まいの宿が建つ。競う世間とは一線を画しているようだ。
声をかけ立ち寄り湯をお願いする。玄関ホールは椅子が両壁に並べられている。




浴場は左手にある。細い廊下の手前右側に男湯、突き当りが女湯となる。暖簾をくぐると脱衣所だ。



狭い空間には簡易な木製の棚とプラ籠があるのみ。扉を開けると8畳間ほどの浴場が現れる。
左の壁に洗い場、右に浴槽が配置されている。浴槽は円を4分割した扇型で、透明の湯が満たされている。太い湯口は少し開けられ、湯がほとばしっている。




コンクリートとタイルで造られた浴槽は長い年月を重ねているように見える。淵には湯に親しんだ跡が刻まれている。風景を楽しめるわけではなく露天もないが、一人っきりで湯に身を沈めていると穏やかな心持ちになる。不思議だ。
洗い場には混合栓が備わる。湯は温泉ではなく白湯が供給されているようだ。




分析表によれば温泉は南湯の崎温泉組合からの配湯で、複数の宿が同じ温泉を利用している。


小浜温泉 大和屋
雲仙市小浜町北本町915
0957(74)2104
ナトリウム-塩化物泉(南湯の崎温泉組合)
99.9℃
シャンプー類あり ドライヤーなし
内湯
500円
10:00~16:00
2016/2/11